『脛擦りの森』の公開と同時に注目が集まっている俳優の黒崎煌代さん。低音が魅力とイケボの印象と同時に、圧倒的な演技力にも「誰、この人?」と思った方も多いのではないでしょうか。
これから、ますます活躍の場が広がりそうな俳優の黒崎煌代さんを掘り下げて、彼の魅力を探ってみましょう。
黒崎煌代、演技力がついたのはハリウッド映画のモノマネ?!
父親がアメリカで映像関係の仕事をしていた時期があり、黒崎煌代さんが幼少の頃から自宅には洋画のDVDや資料が沢山あったそうです。
ビデオを観ては、自宅のクローゼットの中から探した衣装などをつけて映画のワンシーンを模倣。
レオナルド・ディカプリオやエマストーン、ライアン・ゴズリング、マット・デイモン、ジム・キャリーなどの役を、誰に見せるでなくひとりで”なりきり遊び”をしていたそうです。
黒崎煌代さん自身も少年時代を思い出し、「映画小僧だった」というくらいハリウッド映画が好き好きで、ドンドンのめり込んでいったそうです。初めて観た作品は『スターウォーズ』。SF映画全盛期の古い名作からも影響を受けているようです。
また黒崎煌代さんは観るだけにとどまらず、映画を観ては脚本に書き起こすという趣味にも没頭していたとも語られています。
そんなアメリカナイズされているだけかと思いきや、日本を代表する志村けんや藤山寛美などの影響も受けているらしく、間の取り方を参考にしているというところが何とも渋く深い感性のように感じますね。
アメリカ的な表現を日本語だけで日本人がお芝居できたらおもしろい。
そんな風に考えるところを見ると、黒崎煌代さんはただ者とは思えないと感じるのは私だけではないと思います。
黒崎煌代さんが中学から高校生の頃は年間300本の映画を見たというから、その引き出しの多さから、あの演技力につながるのは納得できますよね。
でも、それだけではない。
高校時代には制作側にも関心を持ち、クラスメイト10人程を巻き込んで監督としてサスペンスドラマを文化祭で発表しています。
「撮影や編集はスマホだけ」というところが何ともZ世代の黒崎煌代さんらしさですね。
その作品は最優秀賞を受賞しているらしく、すでに高校生にして頭角を現すという、後の黒崎煌代さんの人生のシナリオができていたように私的には感じるところです。
観て、まねて、楽しむ少年がやがて、演じるだけにとどまらず、作り手全体の域にまでそのピュアな心を落とし込む事で、黒崎煌代さんの作品が生き物として動き出すのかもしれないですね。
そんなダイヤモンドの原石を見つけ出したのは5000人の応募者から選ばれた「主役オーディション」だったようです。
普通の青年、黒崎煌代さんがどのようにして俳優の道へ進むことになったのか。
続いては、そのデビューのきっかけをご紹介していきましょう。
黒崎煌代、デビューのきっかけはインスタグラム‼
黒崎煌代さんは2002年4月19日生まれ、兵庫県出身。
大学の4年間は、ほぼコロナ禍というZ世代のど真ん中ですよね。
幸か不幸か、学校に登校できずにこの頃が一番映画を観る時間があったらしいですね。
そんな、人とのコミュニケーションが取りにくい時世で、情報源となるインスタグラムをスルスル覗いている中、黒崎煌代さんの目に留まったのは「レプロエンタテインメント30周年企画『主役オーディション』」の募集記事だったそうです。
丁度、そろそろ就活が視野に入っていた時期でもあり、選択肢の一つとしてエントリーしてみたという黒崎煌代さん。
「オーディションに応募するのはタダやし、最終オーディションは演技のワークショップを1か月間タダで参加できるみたいやし」という、いかにもタダが好きな関西人イズムなところが何とも、黒崎煌代さんの面白く賢いところと私的には魅かれるものがあります。
2022年に5000人の応募者の中から選ばれ芸能界に入ることとなります。
後のインタビューで黒崎煌代さんが話されているのは、このオーディションの時点ではまだ俳優になるというより、映画を作る側の仕事がしたいと。ワークショップではこんな風にして作っていくんだと勉強しているつもりで参加していたらしいです。
なんかいいですよね。
こんなに肩の力をすうっと抜いて勝ち抜いていける所が、やはりZ世代の強みなのかもしれないと緊張しっぱなしの私なんかは羨ましく思います。
まあまあ、とは言ってもいきなり素人がデビューできるなんて俳優業もそんなに甘くないですよね!
続いては、黒崎煌代さんのデビューまでの道のりから現在出演が決まっている作品などを紹介して行きます。
黒崎煌代って何に出ていた? これから何に出る?
オーディションに合格した黒崎煌代さんですが、その特典として1年間の無料ワークショップ期間中に映画『さよならほやマン』(主人公アキラの弟役)の出演を決めています。
また立て続けに、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』でも主役福来スズ子の弟役として黒崎煌代さんは熱演しています。
どちらも重要な役どころ。デビューからいきなり黒崎煌代さんは、そのピュアで自然体の演技で注目される存在となったようです。
私もNHKの連ドラ、常連視聴者の一人として、福来六郎役の黒崎煌代さんを初めて見た時、はまり役を見つけるのうまいなぁNHK!と感心したのを覚えています。
ペットの亀を可愛がる愛溢れるシーン、戦争へ出兵する前日にお姉ちゃん(趣里)が住むアパートで布団を並べて話すいたいけな坊主姿など、今思い出しても黒崎煌代さん演じる福来六郎は彼が目指す所の”泣き笑いのお芝居”だったと私は考察します。
ということは、黒崎煌代さんは芸能プロダクションに入って短期間で映画とドラマで即戦力となれた逸材。びっくりですよね。
その後も多く出演されていますので、ここからは映画とドラマに分けて黒崎煌代さんの出演作品をご紹介していきます。
★黒崎煌代出演の映画★
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』2025年4月公開
『アフター・ザ・クエイク』2025年10月公開
『見はらし世代』2025年10月公開
『ストロベリームーン 余命半年の恋』2025年10月公開
『万事快調〈オール・グリーンズ〉』2026年1月公開
『膝擦りの森』2026年4月10日より公開中
『急に具合が悪くなる』2026年6月19日公開予定
★黒崎煌代出演のテレビドラマ★
『東京サラダボール』第5話 NHK 2025年2月放送
『地震のあとで』第2話 NHK 2025年4月放送
『サバ缶、宇宙へ行く』 フジテレビ月9 2026年4月13日から放送予定
★黒崎煌代出演の配信ドラマ★
『人間標本』PrimeVideo 2025年12月より配信中
『九条の大罪』Netflix 2025年4月より配信中
ざっと並べただけでも、これだけの作品があります。
そして、今話題を独占している旬な作品にも多く出演されている黒崎煌代さん。
良い作品に恵まれているだけでなく、演技力と共に、その肝の座った精神力はこれからも不動のものとなって欲しいですね。
黒崎煌代の受賞歴、これまた凄い‼
話を戻しますが、2023年に全くの演技未経験(ワークショップは受けていたわね)でデビューしたはずの黒崎煌代さんですが、先述した通りたった3年くらいで目まぐるしく、いろんな役に取り組んでこられたのがよくわかりますよね。
それも子供の頃から日課⁈にしていたハリウッド映画のモノマネが役立ったのは分かりますが、黒崎煌代さんの演技、そのクオリティーの高さを受賞歴から理解してみましょう。
2024年
第33回日本映画批評家大賞 新人男優賞
『さよなら ほやマン』
第21回シネマ夢俱楽部 推薦委員特別賞
『さよなら ほやマン』
2025年
第47回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞
『見はらし世代』
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』
2026年
第99回キネマ旬報ベスト・テン 新人男優賞
『見はらし世代』
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』
『アフター・ザ・クエイク』
『ストロベリームーン 余命半年の恋』
おおさかシネマフェスティバル2026 新人男優賞
『見はらし世代』
この受賞歴を見るだけでも、これからの黒崎煌代さんから目が離せない。
そして、これからの日本の映画界を支える大物新人と期待を寄せたい。
最後に黒崎煌代さんのインタビューの中で40、50歳代位から映画制作側の仕事がしたいと発言されているところを見ると、その信念に揺らぎがないように感じます。
決して、スクリーンの真ん中に立ちたいという願望でここまで来たのではなく、なんとなく周りに押し上げられ、認められ、沢山の賞を手にして来た黒崎煌代さん。
その謙虚なまでの「映画小僧」の正しい姿勢があるから、今後もずっと輝き続けていってほしいですよね。

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